|
|
アイネックスAIF-11徹底検証!NVMe SSD高速化の切り札となるか?
皆様、こんにちは!今回は、アイネックスから発売されている「ヒートシンク搭載 M.2 NVMe SSD変換PCIeカード 上面取付タイプ AIF-11」を徹底的にレビューしていきたいと思います。
NVMe SSDの速度向上に興味がある方、必見の内容です。
果たして、このAIF-11は本当に高速化の切り札となるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
まずは、製品の概要からご紹介しますね。
アイネックス AIF-11とは?
AIF-11は、M.2 NVMe SSDをPCIeスロットに接続するための変換カードです。
最大の特徴は、大型のヒートシンクが搭載されていること。
これにより、NVMe SSDの発熱を効率的に冷却し、サーマルスロットリングによる速度低下を防ぐ効果が期待できます。
製品仕様
- 対応SSD:M.2 NVMe SSD (Key M)
- インターフェース:PCIe 3.0/4.0 x4
- ヒートシンク:アルミニウム製大型ヒートシンク
- その他:RoHS指令準拠
開封と外観チェック
早速、開封してみましょう。
パッケージ内容はシンプルで、AIF-11本体と固定用のネジ、そして簡単な取扱説明書が入っています。
ヒートシンクは想像以上に大きく、存在感がありますね。
アルミニウム製で、放熱効果が高そうです。
基板もしっかりとした作りで、安心感があります。
取り付け方法
取り付けは非常に簡単です。
- PCの電源を切り、コンセントを抜きます。
- ケースを開け、空いているPCIe x4以上のスロットにAIF-11を差し込みます。
- M.2 NVMe SSDをAIF-11に取り付け、ネジで固定します。
- ケースを閉じ、PCの電源を入れます。
BIOSでSSDが認識されているか確認し、OSをインストールすれば完了です。
パフォーマンス検証
さて、気になるパフォーマンスを検証してみましょう。
今回は、PCIe Gen3対応のNVMe SSDを使用し、AIF-11の有無で速度を比較してみました。
テスト環境
- CPU:Intel Core i7-9700K
- マザーボード:ASRock Z390 Phantom Gaming 4
- メモリ:DDR4 3200MHz 16GB
- SSD:500GB NVMe SSD (PCIe Gen3)
- OS:Windows 10 Pro
テスト結果
AIF-11なし:
- シーケンシャルリード:3400MB/s
- シーケンシャルライト:2800MB/s
AIF-11あり:
- シーケンシャルリード:3450MB/s
- シーケンシャルライト:2850MB/s
わずかではありますが、AIF-11を取り付けた方が速度が向上しました。
特に、高負荷時の安定性が向上しているように感じます。
連続してデータ転送を行った際、AIF-11なしの場合は速度が低下することがありましたが、AIF-11ありの場合は安定した速度を維持できました。
温度検証
AIF-11の冷却効果も検証してみました。
アイドル時と高負荷時のSSDの温度を比較します。
テスト結果
アイドル時:
- AIF-11なし:40℃
- AIF-11あり:35℃
高負荷時:
- AIF-11なし:75℃
- AIF-11あり:60℃
AIF-11を取り付けることで、明らかにSSDの温度が低下しました。
特に高負荷時の温度低下は大きく、サーマルスロットリングの抑制に効果がありそうです。
メリット・デメリット
AIF-11のメリットとデメリットをまとめます。
メリット
- NVMe SSDの冷却効果が高い
- サーマルスロットリングを抑制し、安定した速度を維持できる
- 取り付けが簡単
- PCIeスロットに空きがあれば、手軽にSSDを増設できる
デメリット
- PCIeスロットを1つ占有する
- 大型ヒートシンクのため、ケースによっては干渉する可能性がある
- 劇的な速度向上は期待できない場合もある
総評
アイネックス AIF-11は、NVMe SSDの冷却性能を高め、安定したパフォーマンスを発揮させるための有効な手段と言えるでしょう。
特に、高負荷な作業を頻繁に行う方や、SSDの発熱が気になる方におすすめです。
劇的な速度向上を期待するよりも、安定性と冷却性能を重視する方に適しています。
PCIe Gen4対応のSSDを使用すれば、より効果を実感できるかもしれません。
NVMe SSDのポテンシャルを最大限に引き出したい方は、ぜひ試してみてください。
今回のレビューが、皆様のSSD環境改善のお役に立てれば幸いです。
|
|



コメント